滑川と聞くと、みなさんは何をイメージしますか?
大半の人は「ホタルイカ」、または「ホタルイカミュージアム」が思いつくのではないでしょうか?
滑川にはホタルイカしかない。
その発想はもう古いっ!
まさか、数年前から滑川に若者が押し寄せて、行列を作っているスポットがあるのをご存知ない?
滑川は今や若者に人気のおしゃれな街。
滑川に若者を呼び込み、おしゃれな街にした起爆剤こそが、ハンモックカフェアマカなのです!
アマカに込められた想い
2017年11月に滑川市瀬羽町にオープンしたハンモックカフェ。
ご夫婦で経営されています。
パフェの見た目の美しさと味のおいしさでインスタグラムを中心に一気に話題になり、今では平日でも行列ができるほどの有名店。
パフェ目当てに県内はもちろん、県外、さらには海外からも訪れるお客さんがいるんだとか。
ハンモックに揺られながら(触覚)、パフェを目で見て楽しみ(視覚)、特長や成り立ちを聞き(聴覚)、香りを感じ(嗅覚)、舌で味わう(味覚)。
五感全てを使ってカフェを楽しんでもらいたい、という想いが込められたお店です。
「ゆったり、ゆらゆら」
~赤ちゃんが母親の腕の中で眠るように~
ハンモックは究極の癒し気のあう仲間とのんびりまったり
時間を忘れ、お話しするもよし
読書や勉強、ひとりゆっくり昼寝するもよし私たちは最高にリラックスできる空間で
極上の時間と癒しをご提供いたします「ハンモックカフェアマカ公式HP」から引用
というコンセプト。
「アマカ」とは、西インド諸島の言葉で「ハンモック」という意味。
基本情報
住所
〒936-0063 富山県滑川市瀬羽町1882-1
駐車場有。
※駐車場詳細は下記にて!絶対に読んでください!
電話番号
076-456-5615
※予約不可
営業時間
11:00~18:00(L.O.17:00)
※売り切れ次第終了
定休日
火曜日、金曜日
公式SNS
築100年の蔵を自らリノベ
海沿いのレトロな街にひっそりと建っている、こちらの建物がアマカです。
能登出身のご主人が、結婚を機に奥様の出身地である富山でお店を始めました。
ここ滑川は海が近く静かで、ご主人の出身地・能登と似ていることもありとても気に入り、ここでお店を始めることを決めたそう。
駐車場に車を停めて歩いていると、海の方からカモメの鳴き声が聞こえてきて心地が良いです。
二階建てに見えますが、中は吹き抜けになっています。
こちらの建物、元々は築100年の蔵だったものをご主人が9か月かけて、ご自分で改装されたそう!
昔江の島の海の家で働いていらしたそうなのですが、海の家はシーズンごとに組み立て&撤去を繰り返すのでその時の経験が活きたと仰っていました。
江の島は都内からだと電車で約1時間半の場所に位置しています。
往復3時間もかかるにも関わらず、夏になると大勢の人が浮き輪や水着を持って江の島の海にやってきて、楽しい思い出を作って帰って行く。
そんな姿を目にして、
「ふらっと立ち寄るというよりも、そこを目的に来て、楽しい時間を過ごしてほしい」
という想いから、立地の良さや利便性は気にしなかったんだとか。
どんな経験も無駄になんてならないんだな~と感動しちゃいました。
無料駐車場は4か所
駐車場は全部で4か所(画像①~④)あり、全て無料で利用することができます。
指定の駐車場以外に駐車した場合や、私有地や他店の駐車場を利用してUターンなどをした場合、入店できなくなります。
近隣の方の迷惑になることはもちろん、アマカが営業できなくなってしまう可能性もありますので、ルールは必ず守りましょう!
駐車場①店舗横
店舗のすぐ隣に、縦長の駐車場が3台分あります。
ここはおそらくアマカ専用の駐車場です。
こちらに停める場合は、店舗側の壁に沿って縦列駐車してください。
それほど広くないので、大きいお車の方はお気をつけください。
また、お店の入り口付近で待っているお客さんがいることもありますので、くれぐれも事故のないよう慎重に駐車しましょう。
駐車場②資源ごみ収集ステーション横
アマカを右手にして南西に進んでいくと、一つ目の角に資源ごみ収集ステーションが見えてきます。
そこの砂利になっているスペースが画像の駐車場②です。
すぐ近くに浜町地区公園がありますので、ナビを見ながら行く場合はそれを目印にすると分かりやすいかもしれません。
なお、 すぐ隣の整備された駐車場は月極駐車場ですので、絶対に駐車しないでください!
駐車場③旧宮崎酒造横
駐車場②からさらに南へ進むと、左手に有隣庵という古民家があります。
有隣庵の向かいにある、半分砂利&半分コンクリートの敷地が駐車場③です。
ちなみに旧宮崎酒造は、今はうみいろぼんぼこさというカフェになっています。
駐車場④滑川商工会議所
4つ目は滑川商工会議所の駐車場です。
アマカから南西に進み、1つ目の角を左に曲がって真っ直ぐ進むと左手にあります。
こちらの駐車場がアマカからは一番遠くに位置しており、一番空いています。
とは言っても歩いて5分もかからないですし、ちゃんと整備されていて広々としているので、天気が良い日はこちらの駐車場が一番おすすめです。
道中にかわいい猫ちゃんと遭遇。
運が良ければ会えるかも?
ハンモックは究極の癒し
こちらがレジ&待ち合いスペース。
黒板メニューの他に、MacBookで実際の写真を見ることができるので選びやすくなっています。
MacBookの隣にはフルーツ入りのデトックスウォーターが2種類置いてあり、自由に飲むことができます。
ただし、1名につき紙コップ1個の利用ですので、2杯目以降は新しい紙コップを使わず同じ紙コップでおかわりしてください。
この日はライム&アップルと、レモン&オレンジの2種類でした。
どちらもちゃんとフルーツのさわやかな風味がして、なんだか身体に良いことしてるような気分に。
奥に進むとカフェスペースがあります。
梁に吊るされたハンモックとテーブルが並びます。
なぜあえてハンモックカフェにしたのかを伺ったところ、ご主人の実体験にその原点がありました。
ご夫婦に初めてお子さんが産まれた時に、お母さんの腕に抱かれてスヤスヤ眠る赤ちゃんを見てご主人は、
「お母さんに抱っこされてゆらゆら揺れている時、赤ちゃんは一番癒されるんだなぁ。」
と思ったそう。
そして、かつて江の島の海の家で使っていたハンモックを思い出し、
「ハンモックに乗ることで大人でもあの癒しを体験できるのではないか?」
と考えたそうです。
「ハンモックなんて座り方が分からない!」
という方も安心してください。
店長さんが優しく詳しく教えてくださいますから。
カウンター席にはコンセント付き。
これなら写真を撮りすぎてスマホの充電がなくなっても安心ですね。
満席であまり写真が撮れませんでしたので、詳しくはストリートビューでご覧ください。
見てもらうと分かると思うのですが、実は席が全てハンモックなわけではないのです。
カウンターは1席おきに、テーブル席は1卓に1つしかハンモックが吊るされていません。
これは決して経費削減のためではありませんよ(笑)
その証拠に、ハンモックを吊るすための梁はちゃんと3本あります。
最初は全席ハンモックにしようと思っていたらしいのですが、あえてそうしなかったそうなんです。
理由は、席替えを楽しんでほしいから。
ご主人は学生だった頃席替えが大好きだったそうで、あのワクワク感をお客さんに楽しんでほしいという想いでわざとハンモックの数を減らしたんだそう。
確かに席に1つしかハンモックがなかったら、絶対席替えして順番に乗りたくなりますよね(笑)
天井が高く、窓から光が入ってくるので開放的な空間になっています。
メニューはワンオーダー制
私が行ったときもパフェメニューは、
・チョコレートオランジュ
・いちご
・ショコラベリー(平日限定)
の3種類でした。
メニューは季節ごとに変わりますので、詳しくはインスタグラムをご覧ください。
ドリンクもありますが、ドリンクのみの注文はできません。
1人につき必ずランチorパフェを1つ以上注文する、ワンオーダー制ですのでご注意ください。
季節を食べるパフェ
いちごとチョコレートオランジュを頼みました。
かつて、地球上にこんなにおしゃれなパフェが存在しただろうか?
ワイングラスに盛り付けられたアイスやフルーツが織り成す模様は、もはや芸術品。
さらに驚きなのが、フロアのお客さん全てにパフェが生き渡ったタイミングで、店長さんからパフェの詳しい説明タイムがあること。
パフェの素材や中身、特長、成り立ちなど、お話上手な店長さんの分かりやすい解説を聞きながら食べると、パフェがもっとおいしく感じます。
ハンモックに揺られながら(触覚)パフェの美しさにうっとりし(視覚)、香りを感じて(嗅覚)、店長さんの説明を聞き(聴覚)、おいしいパフェを味わう(味覚)。
まさにお店のコンセプト、五感で楽しむカフェを体現しています。
パフェだけでなく空間そのものの完成度の高さに、滑川に行列ができるのも納得です。
パフェやランチなどのメニューは、全て奥様が作っていらっしゃるそう。
昔からお菓子作りが大好きだった奥様。
カフェが大好きで、かなりの数のカフェを巡ってきたご主人。
いつしか二人でかわいいパフェのお店を作ろう!というのが夫婦の夢になったんだとか。
センスあふれるメニューを生み出す奥様がキッチン担当、おしゃべり好きでお話上手なご主人がフロア&解説を担当。
適材適所で夫婦それぞれの才能を存分に活かし、アマカを盛り上げる。
息ぴったりの仲良し夫婦だからこそ、こんなにたくさん人が訪れるのでしょうね。
ご主人に話を聞いていると、奥様への愛があふれ出ていてついニヤニヤしちゃうくらいです(笑)
いちご(1,600円)
いちごのパフェは、年間を通して一番人気のあるパフェです。
大体12月から5月まで提供されています。
上から、
いちご、生クリーム、ピスタチオ、いちごのソルベ、角切りいちご、いちごのコンポート、マスカルポーネチーズクリーム、クランブル、焦しキャラメルのジェラート、いちご、いちごの紅茶ジュレ
という構成。
上から下までいちごづくしですが、食べ進めていくうちにいちごの味と食感が変化していく作りになっていきます。
角切りいちごには生いちごソースがたっぷりとかかっており、甘くてフレッシュ!
さっぱり味のいちごのソルベと一緒に食べるともうたまらない!!
いちごのコンポートはワインで作られており、隣のクリームチーズと食べると最高の組み合わせです。
全体的に甘い仕上がりですが、クランブルの中から現れる焦しキャラメルのジェラートの香ばしさとほろ苦さで味に変化がつけられています。
世の中にいちごパフェはたくさんありますが、こんなに新しい発見と驚きがあるいちごパフェは生まれて初めてです・・・!
見た目のかわいさだけじゃない!
味も本当に世界レベルでおいしいので、全人類に食べてほしい!!
チョコレートオランジュ(1,700円)
こちらは「大人のバレンタイン」をテーマにした、ご主人イチオシのパフェ。
上から、
チョコ細工、生チョコ、ガナッシュシャンティ、オレンジピール、フランボワーズのソルベ、ベルギーチョコのジェラート、クランブル、せとか、オレンジのコンポート、オレンジジュレ
からなっています。
甘いチョコレートや酸っぱい柑橘から食べ進め、最後は香りと余韻を楽しみながら締めていけるように計算されて作られているそうです。
上の層はどのチョコレートを食べても柑橘を感じられる作りに。
2種類のアイスは単体で食べても一緒に食べてもおいしい組み合わせ!
オレンジのコンポートは皮ごと食べることができます。
最後のオレンジジュレには隠し味として、なんとバルサミコ酢が入っています!
オレンジの爽やかさとバルサミコの独特の香りで、リッチな余韻に浸りながら食べ終えることができます。
チョコレートとオレンジは間違いのない組み合わせですが、アクセントのフランボワーズのソルベが良い仕事をしてくれていました。
4/4からテイクアウトのみ(期間未定)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020年4月4日(土)よりパフェつきましてテイクアウトのみでの提供となりました。
「ハンモックカフェアマカ公式ツイッター」より引用
中身、容量は変わりません。
容器は変わりますが、見た目は可愛いままなので安心してください。
新作ドリンクも数種類あるそうなので、パフェとあわせてそちらもテイクアウトしてみてはいかがでしょうか?
変則営業につきましては、期間は未定です。
詳しくはハンモックカフェアマカの各SNSをご覧ください。
まとめ
ハンモックカフェ アマカとは、
・県内外、さらに海外からもお客さんが押し寄せる。
・築100年の蔵を店長自らリノベして作られた。
・駐車場は4か所。
・パフェは季節ごとにメニューが変わる。
・五感をフルに使って楽しめる。
という、まさに滑川の起爆剤的カフェでした。
実際に周辺には雑貨屋さんや花屋さん、古本屋さんなどの新規店舗が続々オープンし、海沿いの街はかつての輝きを取り戻しつつあります。
アマカ目的で来たお客さんも、待ち時間に周辺のお店へ顔を出し、人の流れができていく。
滑川の人々はこの流れを「アマカ効果」と呼び、喜んでいるそうです。
アマカは滑川の起爆剤ですねと店長さんに言うと、ご本人は笑いながら「いやいやいや・・・。」と謙遜なさっていましたが。
小さな街の小さなカフェが起こす奇跡。
あなたもぜひその奇跡を、五感で感じてみては?
富山市にある老舗パフェのお店
レトロ喫茶店で食べる旬のパフェ